大まかに言うとFXには上昇トレンドと下降トレンド、それに中間のレンジという三つの相場の流れがあります。値動きの乏しいレンジ相場においては、大きな利益を狙いにくい反面、大きな損失も殆ど出ません。ですから大きな利益を狙うタイミングとは、トレンドが上昇か下降傾向にある時だと言えるでしょう。しかし上昇でも下降でも、トレンドが明確な時には失敗すると大きな損失を被ってしまう危険もあります。
つまりFXにおいては、チャンスとピンチとは紙一重だと表現することもできるでしょう。ところで上昇トレンドと下降トレンドには、ある一つの傾向があります。それは、上昇は比較的緩やかですが、下降は比較的急激に起こることが多いという傾向です。値が上がる時はジワジワと少しずつ値上がりしますが、ひとたび下がると一気に下落してしまったりすることが多いのです。
この傾向を覚えて意識するだけでも、売りポジションや買いポジションを取る時のタイミングが掴みやすくなります。ですから、一般的に上昇相場の際のFXの売り注文とは、焦らず慌てず時間を見ながら落ち着いて行うべきです。それに対して下降相場の際の買い注文とは、十分に引き付けてから行うようにすると良いのです。確率的に考えて、そのほうが良いタイミングで売買できることが期待できるのです。
また、買いポジションは売りポジションより少し長めに保持するようにして、逆に売りポジションは買いポジションに比べて短めに保持することも有効と言えるでしょう。